
休憩時間に煙草に火をつけた。
もう、味も香りもなんにも感じなくなった。
舌がバカになったのか。
そうかどうか、よくわからないけれど、だからただの行為になった。
取り出して、口にくわえて、火を着けて、煙を吸い込んで、吐き出した煙をぼんやり眺める。空が曇っているのですぐに吐いた煙がどこに行ったかわからなくなるのだけれど。
一本目が灰になった。
二本目を箱から取り出す。
先っぽの方から葉っぱが少しはみ出していて、僕はそれを上からトントンと叩いた。それを口にくわえる。火を着けようとする。
でも、休憩にしては長すぎる。と思った。
僕は煙草を箱に戻して、仕事場に戻った。
たとえるとしたらそんな感じだった。
僕は今日、退社した。
休憩みたいな会社だった。
煙草みたいな会社だった。
長い休憩みたいだった。
それで、夏休みみたいに楽しかった。
夏休みみたいだった。
そんなに楽しかったんならいればいいのに。
でもずっと夏休みも嫌だった。


- 2006/05/15(月) 21:59:40|
- 私的詩的なやつ
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